「世の中に寝るほど楽はなかりけり 浮世のアホは起きて働く」  バンコク




29 日

 日本にいるときはエアコンは苦手なものリストの上位にランクされる
が、バンコクでは話が別だ。猛暑、酷暑だ。

 そのエアコンのお陰で午前9 時まで眠っていられた。

ベッドの上でマンガなんぞを読んだりする。

 同じドミにいる日本人の女の子はパキスタン、アフガンを旅してきた
らしく、向こうで仕入れたオサマ・ビン・ラディン キャンディーを一
個くれた。

どこに行ってもオモロいやつはおる。

海外に出ると、日本に居られない選りすぐりのダメ人間がいる。


11 時にタツヤくんと目が合ったので、どちらからともなく「メシでも食いに行く?」ってことでパッタイを食べる。

 宿に戻るとさくらゲストハウスにいたはずのロッキーくんがこっちの
ゲストハウスに宿移りしてきた。

ロクデモナイ旅人がどんどん集まる(笑)

 ネットのBBSで格安との情報のある旅行代理店に行って、エアチ
ケットの価格を訊く。

店のオヤジはものすごい安い価格を提示してくるものんだから、こりゃスゴイ!と思わず身を乗り出して聴いた。

 そしたら、やっぱこんなウマイ話はあるわけないね、わざと税抜き、
保険抜きのプライスを提示してただけだった。

こんな店では買わないよ。

 宿のみんなで屋台でメシ。

 もうバンコクも3泊目かな?

インドのビザが3日に下りるから、4日発の便があればミャンマーにフライトできるなぁ。

 ここバンコクでは毎日が日曜日みたい。

 30 日

 目が醒めても起きない。

枕元にある本を読む。

この宿は午前10時まではエアコンを点けていてくれるから、それまではベッド上。

 シャワーを浴び、歯を磨くとスッキリ。

11時半にみんなで飯屋に行き、タイヤッサイを食べる。

 『頭文字D』もとうとう26巻まで読んじゃった。

「ちょっと出掛けてくるよ」とバングラ大使館を目指して出発。

何にもしな日々の中でビザを受け取りに行くってのは一大イベントだ。

15番のバスでスタジアム、そこからモノレールBTSにトンローまで乗り、55番の通りを歩いて到着。

締めて34バーツ。

受け取り時間までかなり余裕があるので、近くの病院のロビーで涼む。

バングラ大使館にて15:34、60日ビザを取る。うれしいものだ。

 歩きながら見つけたパン屋でカレーパンを買う。

511番のバスに乗り、なんのことはない15バーツで宿に帰ってきた。

 宿で寝てたタツヤくんとビザ取得オメデトウのビールで乾杯する。

 夜は社長とカオサンの2階にあるライブハウスで地元の若者たちの演
奏を聴く。

 飲み屋をはしごして、夜半に宿に帰る。

 一人で勇んで歓楽街へ行ったロッキーはまだ帰って来ていない。

 朝方、物音に気づくとロッキーが凹んで帰還している。

 相当、ボッタくられたらしい。

口角泡を飛ばして状況を説明してくれた。

 いいねぇ、若いって♪

 31 日

 午前中は社長の付き添いでシーロムセンターに行く。

体調が悪いみたいで、フライトを早めたいとのこと。

シンガポールエアラインのオフィスに電話するが、行った方がいいと。

 社長の用事なので、タクシーを使って移動。

すごいキレイなオフィスで受付もすごく丁寧。

さすがSQ!楽しいミッションでした。

 カオサンに戻って、タイ風オムレツで昼食。

12250Bでエアチケットを購入。

 バンコクヤンゴンダッカ→カルカッタの道。

 んで、昼寝する。

 その昔、バンコクの安宿にあったという落書き。

 「世の中に寝るほど楽はなかりけり 浮世のアホは起きて働く」

 夜はお粥を食う。

 表通りのライブハウスで地元のタイ人のにいちゃんたちと飲む。

 タイの酒、メコンで沈没する。

旅は続く。