備忘録

備忘録

 

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以下、転載

 

 

 

安保徹 教授 談

 安保 徹(あぼ とおる、1947/10/9 - 没2016/12/6)は青森県出身の医学博士。免疫学の世界的権威。新潟大学医学部教授。日本自律神経病研究会終身名誉理事長。

 


 
●ガンは、異常な細胞ではなく、「低酸素」「低体温」のなかで、生き延びるために、生まれてきます。
逆の環境を与えれば、ガンは自然退縮していきます。

●ガンは、体に悪さをする存在ではなく、「低酸素」「低体温」という体内環境に対する、「体の適応現象」です。 

●ヒトの 体内深部は、酵素がもっとも活発に働ける、約37.2度を維持しています。
わきの下 は 36.2~3度 が 平熱 となります。

● 解熱剤、痛みどめ、抗がん剤ステロイド剤…。
これらはすべて 交感神経を刺激して 血流を止め体温 を下げ、免疫力 を低下させます。  

●私は、長年の研究の中で、「生命体は自分自身では失敗しない」ことを強く実感しました。
 
●体は、より良い方向へと動くようにできています。

●ガンの人は、細胞に「酸素が少なく」、「リンパ球の数が少ない」ことが特徴です。

●血流 が悪くなると、細胞は「酸素不足」になります。

●血流 がとだえると、体温 が下がってしまいます。

●ガン細胞は、「正常細胞からミトコンドリアが削られた」だけの違いに過ぎないのです。
元は共通の遺伝子です。

●ですから、遺伝子レベル であろうと、細胞レベル であろうと、ガンを死滅させようとして、抗がん剤放射線 で攻撃すれば、正常な細胞も、同じ遺伝子を使っているから、生命そのものが、滅びることになります。

抗がん剤は、兵器のマスタードガス をもとに、1950年から1960年代に活発に開発され、現在 使われている 主な抗がん剤は、この時期に出揃いました。

抗がん剤は、「低酸素」「低体温」「高血糖」をもたらします。
この3つは、発ガンの内部環境そのものです。
抗がん剤治療によって、ますますそれら3条件に拍車をかけます。
これではガンが治るはずがありません。

●ガンの人の内部環境は、「ミトコンドリアが少なく」「低酸素」「低体温」です。
 

 

逆の環境を与えれば、ガンは自然退縮していきます。
ミトコンドリアが働きやすい環境をつくればよいのです。

●具体的には、
・食事の内容や、量を変えたり
・早寝を心がけたり、
・運動を始めたり
・体を温めたり
ということです。
  
●体を温めることによって、ミトコンドリアが活性化します

●免疫力を高めるために、一番てっとり早い方法が、「入浴」です。
ぬるめの湯に、ゆったり入るのが効果的です。

●熱い湯 に入ると、交感神経が刺激されてしまいます。
交感神経が緊張すると、血管が収縮し、血流 が悪化します。

●体温+4度C、少し ぬるめ と感じるくらいが、副交感神経が活発になり、免疫力が高まります。
  
●具体的には、40度から41度くらいのお風呂に、10分から30分つかっているぐらいです。

●時間に余裕があるときは、「半身浴」がおすすめです。
発汗するので、ときどき水分補給します。
全身浴以上に、体内の毒素 が排出されます。

●実際、治った人たちに聞いてみると、一日十二時間風呂に入った、とか聞いています。 
  
●高齢者や病気の治療中の人は、「足湯」や「湯たんぽ」が、おすすめです。

●池見酉二郎教授 が集めた癌の 自然退縮は74例に上りました。
  
風邪、面疔、マラリア などで、高熱 が出た後に 癌が消失しました。

温かい内部環境で、酸素 が運ばれ、循環がよくなって、癌が自然退縮したものと考えられます。

●また、アレルギー反応 とか、癌の周りで 炎症 が起きているときに、自然退縮 が始まっていたといいます。

ミトコンドリアは太陽に当たることによってつくられます。
免疫力を上げるためには、日光 が不可欠です。
 
一日一時間くらいは屋外で過ごすのがおすすめです。

有酸素運動は、ミトコンドリアを活性化します。
激し過ぎる運動は、交感神経が刺激されてしまい逆効果です。
歩くことを習慣にするとよいでしょう。

●腸内環境が悪化すると、免疫の要である、リンパ球が育ちません。
腸内環境を良くするためには、食事が大切です。

●野菜や、キノコ、未精白の穀類などは、リンパ球を育てます。

日本人は、野菜と海草好きですから、一般的には、腸には リンパ球 がいっぱいあります。
(*菌床栽培のキノコの多くは菌床に農薬、防カビ剤等多用されているので要注意です)

● 野菜 や 果物 を食べると、ミトコンドリアが活性化し、体内で 呼吸 が促進されます

●腸内環境 をよくするように努めれば、癌の進行は大体1~2ヵ月で止まります。
リンパ球が働いて退縮まで行くには、1年ぐらいかかります。
焦らずに、ゆっくり取り組めばいいのです。

●免疫力が上がって リンパ球 が増えれば、がんは自然退縮するものなのです。
リンパ球 の数が1800~2000個/mm3あれば、がんは自然退縮します。

●ところが、リンパ球 を確実に減らしてしまうものがあります。
それが 三大療法 です。
 
●とくに、放射線治療 を受けると、その後、リンパ球の減少が長く続いてしまいます。

●ネズミに悪性のガンを発ガンさせるためには、ガン細胞を 百万個 も注射しなければなりません。
 
しかし、ネズミに 放射線 を当ててリンパ球 を減らしておくと、たったの 千個 注射するだけで発ガンしてしまいます。

●肉食に傾いた食事も癌の要因となります。
肉や脂っこいものを、いっさい食べてはいけないというわけではありません。
適度に摂取すればよいですが、
基本は玄米菜食がよいでしょう。

●玄米が合わない人は、白米に玄米を少し混ぜたり、分づき米にするといいでしょう。
  
●私自身、玄米を主食とし、野菜、海草、キノコ類をよく食べ、肉や魚などは週に1、2回食べる生活です。

●基本を抑えていれば、あまりぎちぎちに守らないほうがよいでしょう。
自分を縛るのはよくありません。

●ガンの検査を頻繁に受けすぎないことが 重要 です。

●ガンの 自然退縮のときに 何が起こるかといいますと、腫瘍マーカーが上がるんですね

腫瘍マーカーはガン細胞のかかえている、膜 とか 細胞質 の構成成分 ですから、免疫能 が上昇し、ガン細胞が 破壊 されはじめたときにも、腫瘍マーカーは上昇します。

X線写真、CTやMRIの画像に一喜一憂する必要もありません。
CTなどで検査して、ガンのサイズが急に大きくなって、びっくりすることがあります。
 
このときは ガンの中が壊死 して治っている、ということも、長崎の田嶋先生が症例を報告していらっしゃいます。

●見かけが大きくなって、中が壊死する、繊維が強いときはそのまま空洞化して治るし、弱いときは そのあとで 潰れる という形をとるんです。

腫瘍マーカーが上がったり、ガンのサイズが大きくなったと怯えて、また体を痛める治療に引き込まれる人も多いです。
そこは注意したほうがいいですね。

●転移は怖くありません。
ガンが治るサインです。
体が治癒力を発揮してガンをたたいている最中です。
(ただし、リンパ球が少ない場合はこの限りではない)
  
●リンパ球が上りはじめたときに、転移を起こしやすいということがはっきりしました。
転移というのは、原発巣が リンパ球によって攻撃されて、散らばっている状態なのです。
 
●そして散らばった後にすっと消えていく。

●じっさい、転移が起こったガンが
自然退縮して治るということを何十例も経験しました。

●京都研究所の福田先生は、転移したあとに、いい結果が出るという症例をいっぱいもっていらっしゃいます。
  
●意外と、肺転移、肝転移、骨髄転移した後に消えていることがある。

●免疫細胞が ガンをたたくときには、必ず炎症反応が起こって、発熱、痛み、不快を伴います。
肺ガンなら咳がでてきたりします。

●患者さんも、医師たちも、こういう症状が、治癒の過程で起こることをわかっていないので、つい、症状を止めたくなるのです。
 
しかし薬を服用して症状を止めることは、治癒反応を止めているわけで、ガンを治すためには、まったく逆効果なことです。

●ガンの自然退縮につながる 治癒反応 がはじまると、一週間ぐらいは寝込むような つらい症状が続きます。
その後、リンパ球が増えて ガンが退縮しはじめます。

●この 治癒反応 は昔から、傍腫瘍症候群(パラネオプラスティック・シンドローム)という名前で、ガン患者の治癒過程で必ず起こる反応 として知られていました。

ところが、戦後、抗がん剤を使うようになって以来、忘れ去られてしまったのです。

●発熱、痛みのほかに、しびれなどの神経症状もでてきます。
傍腫瘍神経症候群(パラネオプラスティック・ニューロロジカル・シンドローム)とよばれます。

●今の若い医師たちは、この治癒反応の 存在自体を知らないことが多いようです

●体が 血流障害 を治そうとして、血流がおしかけるときに 痛みがでます。
それを痛みどめで常に止めていると、血流障害によって、顆粒球増多が起こり、発ガンが促されます。

●血流を止めれば、炎症反応が止まる、これが消炎鎮痛剤のしくみです。
これは、病気の治癒による消炎とは まったく違います。
 
●痛み止め(消炎鎮痛剤)は、血管を閉じ、血流を止めます。
全身の血流が悪くなり、血管がたえず絞られた状態になり 血圧も上がり、動脈硬化 も進行します。
組織破壊が繰り返され、細胞のガン化 が促進されます。

ガンが見つかったら、発ガンした場所に 血流が増えるように するべきだと思います。

●現代医療は、症状を、徹底的に薬で取り去るという方向に進んできました。
しかし、じつは 苦しい症状こそが、治癒のために 必要なプロセス だったのです。

●現代医療は、症状を消すことに専心したために、治癒とは 正反対 の方向にむかっていたのです。

●例えば、痛む、熱をもつ、腫れ上がる、発疹がでる、こういう症状は、じつに不快です。
しかし、その症状こそ、患部に 血流 を送って治そうとしている、体の 治癒反応 なのです。

●熱があるから、痛みがあるからこそ、治癒に向かうのです。
それゆえ、対症療法は、ほんとうの治癒をもたらさないのです。
その結果、病を慢性化させてしまいます。

●消炎鎮痛剤 と ステロイド剤 を、病気治療に使い続けてはいけません。
血流障害を起こし 組織破壊を促す「病をつくる薬」の代表格です。

●痛みや発熱、かゆみ、下痢などの不快症状は、体が治るときに生ずる「治癒反応」です。

●こうした治癒反応を、医者は悪玉とみなし、症状を薬で抑える対処療法を行います。

●患者さんはいったん楽にはなりますが、治癒反応を抑えられ、病気の治りは悪くなり、さらに薬を足すという悪循環が始まります。

●例えば、潰瘍性大腸炎で現れる下痢や腹痛は治癒反応ですが、どこの医療機関で受けても、消炎鎮痛剤とステロイド剤によって、この治癒反応は完全に止められてしまいます。

●本来、治癒反応を促す治療を行っていれば治る病気も、対症療法を続けることで難治化し、本格的な難病になっていきます。

●難病 に指定されている病気は、医療が 難病にしてしまったものが少なくありません。

●病気を治したいと願うならば、
薬の常用をやめることが大切です。

●熱、痛み、下痢、吐き気、だるさ、などの様々な不快症状は、すべて体が自ら治ろうとする治癒反応であり、悪者ではありません。
  
●体が治ろうとするときには、副交感神経優位になり血管を開き、血流を増やして傷ついた組織を修復します。

●痛みや熱、腫れ、などの症状は、血流が増え、組織を修復する際に生じるもので、この苦しい修復プロセスを通り抜けた先に、治癒というゴールが待っています。

●病気を治すには、治癒反応 を応援してあげればいいのです。
血流を止める 消炎鎮痛剤 や ステロイド剤 を使わないようにすること。
痛くても、できる範囲で動かして 血流を促すこと。
下痢は止めず水分を十分にとること。
このような方法で、やがて体は治っていきます。

●病気によっては、かなり苦しいこともあります。
血流がふえるほど、痛み、かゆみ、炎症などが強くなるからです。
治癒反応があまり強くて耐え難い場合には、症状の2~3割を取る程度に薬を使ってしのぐのはやむおえません。
症状が和らいだら、また体が治る反応を助けてあげてください。

●ありがたいことに、いったん障害を受けても、私たちの組織は 血流 さえ送りこまれれば、修復されるようにできています。

●対症療法で使用される薬の中で、もっとも体を破綻させるのは、消炎鎮痛剤とステロイド剤 です。

●痛みが起こる原因は、そもそも 血流障害 です。
消炎鎮痛剤で血流障害はさらに悪化します。
薬をやめると、体は血流を再開させるために血管を開きます。
また痛みがぶり返して、いたちごっこになります。

●消炎鎮痛剤を常用している人は、血流 が途絶えてしまうために、高血圧、耳鳴り、めまい、頭痛、腰痛を併発している人が少なくありません。
 
●長期使用に伴って組織破壊が進みます。
 
●交感神経緊張により、血糖値を上昇させるグルカゴンの分泌を促します。
また、インスリンを分泌する膵臓のランゲルハンス島を破壊します。

●骨盤内の血流が悪くなり、子宮内膜症卵巣嚢腫にかかりやすくなります。
 
●慢性的な血流障害によって、体のあちこちに痛みが生じるようになります。
 
●その結果、高血圧、糖尿病、不眠症、便秘、頭痛など、新たな病気が上乗せされます。
 
●そのたびに医師は、降圧剤、経口糖尿薬、睡眠薬などの薬を処方します。薬漬け医療のはじまりです。
  
●消炎鎮痛剤を服用したことによって、破綻をきたしている人は多いはずです。
 
●湿布薬、内服薬、座薬 といろいろありますが、どれもまったく同じことが起こります。

●消炎鎮痛剤よりさらに 血流を止める力、消炎作用 が強いのが ステロイド剤 です。

ステロイド剤の組成はコレステロールと同じものです。
コレステロールは血管の内側に付着し、蓄積してくると、酸化コレステロールに変化し、動脈硬化の原因になります。
ただし、酸化する前の新鮮なコレステロールは、ホルモンや細胞の膜をつくる材料として、欠かせない脂質です。
 
ステロイド剤を使い続けると、体に蓄積され、酸化コレステロールに変化して、組織を酸化し、組織破壊が進行して悪化の一途をたどります。

ステロイド剤の常用は、新たな病気を上乗せします。
頻脈になり不安感が増すようになります。
血糖値が上がり糖尿病を発症します。
組織破壊が進むと、体のあちこちに痛みが生じます。
  
●そのたびに降圧剤、精神安定剤、経口糖尿薬、消炎鎮痛剤が加わり、薬漬けから逃れられなくなります。

●医師の多くは、ステロイド剤を使うことが治癒反応を止めて病気を難治化させ、新たな病気を生み出しているという認識がありません。

●アレルギー反応は、抗原や汚染物質を体外に排泄するために、体が必要にせまられて起こしている反応です。
発熱、炎症、かゆみ、発疹など、さまざまな不快症状が現れます。
目的は血流をふやし、有害物質を排泄することにあります。

膠原病でも、リンパ球とウィルスが闘って、破壊された組織を修復するために、炎症を「わざわざ」起こします。
リンパ球による炎症反応はつらい症状となって現れますが、そこを通り抜けないと体は治ってくれません。

●体が治る反応を、ステロイド剤で止めてはいけないのです。

●治癒とは逆行する方向で消炎していることが、危険だといっているのです。
 
●多くの医師はステロイド剤や消炎鎮痛剤の害を軽視しています。

●高血圧の治療薬で私が危惧しているのは、降圧利尿剤の害です。
利尿剤は体から 水分を搾り取る 作用があります。
脱水で血液量を減らして血圧を下げることに成功しても、脱水で血液はドロドロになり、血液が流れなくなってしまいます。

●利尿剤による脱水は、全身で循環障害を起こします。
目では房水の排出がうまくいかなくなり、眼圧が上昇し、緑内障を発症します。
血液の濾過 や 尿の産生 ができなくなり、腎不全が起こります。

●実は腎臓病でも、緑内障でも、利尿剤が使われています。
いずれの病気も、利尿剤によって 循環障害 がつくられ、
▪️緑内障➡腎臓病
▪️高血圧➡緑内障
▪️腎臓病➡高血圧
といった具合に、新たな病気が上乗せされてしまいます。
 
●私の母は、緑内障の点眼薬(利尿剤)をやめたら、目のかすみが完全になくなり、調子がよくなって、驚いていました。
点眼薬で 水分を搾り取られて 循環障害 を起こし、見る機能が低下していたのです。

●腎機能低下の患者に、利尿剤を投与することも問題です。
尿を出すには、血行を良くする必要があるのです。
それを、利尿剤で化学的に腎臓を働かせようとすると、腎機能が壊されていきます。
 
⬛️利尿剤 ➡ 脱水 ➡ 血液粘性上昇➡ 血流障害 ➡ 頻脈 ➡ 顆粒球増多 ➡ 腎障害
の図式が見えます。
 
 
●利尿剤は多くの病気に使われています。
利尿剤を服用した患者は、激しい喉の渇きと体調不良を訴えます。
渇きが強いのに、身体は水を十分に吸収できなくなってしまいます。
そして破綻していくのです。

●患者が増え続けている病気があれば、その治療法に疑問をもつ必要があります。
 
●「みんなこの治療を受けているから」とか、「偉い先生が処方してくれる薬だから」と、医者任せにしていては、治るものも治らなくなる可能性があります。
自分の身体を救うためには、動物的な勘を働かせる必要があるのです。直感が大事です。