『カオス・ポイント』 

カオス・ポイント―持続可能な世界のための選択

カオス・ポイント―持続可能な世界のための選択


以下、引用。


1991年2月、当時チェコスロバキアの大統領であったヴァーツラフ・ハヴェルは、アメリカの両院合同会議で演説を行った際、「人間の意識に地球規模の革命を起こさないかぎり、何事も良い方向には変化しないし、・・・また、世界が今向かっている破局 − 生態系的、社会的、人口統計学的破局、そして、文明そのものの破局 − を回避することはできないだろう」と述べた。


ハヴェルの言うことはよくわかるが、それは悲観的になる理由にはならない。

文明の崩壊は回避できるのだから。

人間の意識は変化することができる。

その進化はすでに始まっており、あなたもその進化をさらに押し進めるために貢献することができる。

(中略)


あなたの考え方をもう一度検証して、あなたの意識を進化させてほしい。

あなたがそうすれば、より全一的で、平和で、持続可能な文明を目指す、勇敢だが力と組織化の点ではまだ不十分な運動が、巨大な潮流へと成長し、私たちが抱えるさまざまな難問を生み出した考え方に決別し、また、あなたや周囲の人々を、人類が存続でき、また、何ら良心にやましいことなく子どもたちに譲ることができるような世界へと向かわせることができる力を持つようになるだろう。