『不安』
90歳のNさんの随想を。
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『不安』
今日は久しぶりにSさんと例の温泉に行き、2人の雑談を楽しむことができた。
彼はここ一ヶ月余り関東から東北方面の旅行をして帰った。
その彼から彼が見た東北方面、特に福島の現状の一部を聞いて、ふと私の頭を横切った不安な思いを表してみる。
テレビや新聞紙上に出てこない話であるが、彼の話によると、福島方面には猪やネズミ等が異常に繁殖しているようだ。
この話を聴いて、私の頭に浮かんだのは『ゴジラ』である。
映画『ゴジラ』の如く、何代目かの猪が放射能汚染によって、牛のように大きくなるとか・・・。
猫のようなネズミが現れてくるとか・・・。
自然形態に異変が起きるのではなかろうか。
福島の被爆地帯に住んでいる鳥や色々な生物たちは被爆することにより、どんな状況に変化していくのだろうか?
『ゴジラ』のような物語で終わって欲しいものである。
もう一つは復興復興の名の元に、トラックや乗用車が行き交っているようだが、このもまた放射能を日本全国に撒き散らしているのではなかろうか?
除染した土砂廃棄が問題になっているが、日本のような狭い国土ではどうしようもない代物である。
作業をしている人たちは復興という唄い文句の元に作業に当たってはいるが、本当に放射能の影響を受けてはいないのだろうか?
臭い物には蓋をするというが、都合の悪いことは報道されずにいるのではなかろうか?
経済優先ばかりに捉われないで欲しいものである。
ふと第二次世界大戦の前夜の頃の世相を思い出した次第。
卆寿翁
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