だから、今の山口を観ると「外国人だったら喜んでくれそうなものをどんどん破壊して、どこにでもあるようなものを作っている」としか思えない。

10年以上経った今だから、感じたり、分かったりすることもある。

そのときは、同一線上にあって見えなかった物事が、10年経って離れていると、見えてくることもある。

そのときは、分からなかったけど時が経つと分かることがある。

北京と上海の違いなんて、旅してる時にはそれどころじゃないから分からなかった。

上海の向いている方向は、ニューヨークやクアラルンプール。


良いとか悪いとかじゃなくて、好きとか嫌いのことなんだけど、


世界的なナニカよりも、地元ローカルな面白さに心惹かれるのだ。

上海の方向よりも、北京の残っている感に。


そういう感覚は旅の中で培ったのだと思う。

だから、今の山口を観ると「外国人だったら喜んでくれそうなものをどんどん破壊して、どこにでもあるようなものを作っている」としか思えない。

観光でしか外からの収入を期待できないのに、将来の観光資源を壊している。

もったいなぃ。。。

以下、10年前。


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上海行き直行便。

 軟座は席もゆったりとしていて、周囲も静か。

そんなに熟睡はできなかったけど、うとうとしていた感じ。

 あの日、元左翼活動家のアケミが共同トイレに捨ててあった汚い下着
を処分したのが、そもそもも始まり。

観光にも飽きて何にもすることがなくて、しなくてもいい便所掃除なんて始まって、クリーンキャンペーン。

お陰で北京滞在は楽しい思い出ばかりになった。


 見えていても心がここになければ、見えていないと同じ。

 ここに心がなければ、見えない。

 10:40 浦江ホテルのドミのベッドの上。

 上海についてすぐに次の場へのチケットを買う。

 次はどこへ向かうのかと思っていたら、この口は「成都」だと言う。

 窓口で5日後と言ったつもりだったが、なんと5 月5 日のチケットを
くれる。


 まぁええわ。

 地下鉄を乗り継ぎ、外灘まで。日本人のおばさんに会う。

 渡したいものがあるからおいでと言われるが、そんなに暇じゃないの
でお断りする。

 一晩55元のドミトリー。

 フロントで長野在住のアメリカ人に部屋をシェアしようと言われる

 シェアしてもかなり割高になるので、お断りする。

 部屋でぼーっとしてると、長野のアメリカ人 ヒースから電話が掛か
る。

 昼飯を食おうとのこと。外灘周辺を歩く。

 雨が降ってくる。

 途端に傘売りがどこからともなく、湧くように出てくる。

 10元と言ってくるが、6元に値切って買う。それでも高いくらいだ。
 宿に戻って、休憩。

 2Fのネットカフェの前で北京で出会ったM君に再会する。

 ヒースが上海雑技団がみたいというので、タクシーに乗せて連れて行
く。

 モリタくんも俺も、そんなもんにはちっとも興味が湧かず、近所の酒
屋でビールを飲んで待つ。

 上海の夜景はとてもきれい。





 朝、起きると隣のベッドに日本人がいた。

 浦江のドミトリーは10人部屋くらい。

 夜に誰が入って来ようが目は覚めない。

 顔つきからきっと韓国人だと思っていたら、「朝ごはんでも食べに行きませんか?」と声を掛けられた。

 一緒に歩いて出て、包子を食べた。

 ネットカフェでメールをチェック。

SARSが再び流行し、北京で死者が出たとこのと。


 マジ?すげーびっくり。

 今日は休息。
ドミのベッドでぐったり、昼過ぎにヒースやM君らが尋ねてくるが、寝たふりをしてやり過ごす。

 なにやら話して帰っていった。

 「7時にロビーで」と書置き。

 ベッドの上でアケミにもらった本を読んですごす。

 14時に起き、街を歩く。吉野家で牛丼。

 外文書店で日本語の本を読む。

 19時、みんなで地下鉄に乗り、対岸に渡る。生ビールが55元。
 一泊分だ。

 景色まで飲み込んでしまいたい価格。

 帰りは終電に間に合わず、タクシーで帰る。
 アメリカ人、日本人2人と一緒に4人で行動。

 元々、集団行動が得意でないし、自分の行きたい方向へ歩きたい。
 ちょっと疲れた。

一人では寂しくて、たくさん人がいると窮屈になる。

なんと我儘な。



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『無料の足湯が5箇所もあるのに、有料の足湯を約4億7千万円をかけて整備している』と湯田温泉の新しい施設の批評をよく耳にする。

この施設で年間3億2千万円の経済効果を見込むらしい。「人の流れがもう少し出て街全体がにぎわうようになれば」と今後に期待するという。

市観光課は「入館してもらうだけでなく、ここを拠点に観光客に湯田温泉を歩いてもらうのが一番の目的。今後、関係団体と連携して盛り上げていきたい」と話している。


物事がみんなが望まない方に進むことが問題なのか、それともみんなが望んでいることにケチを付ける輩がいることが問題なのか?

上関原発の推進と反対の様相にソックリだ。


きっと物事の決定方法にナニカがあるんだと思う。

ありがたいことに、地域づくりナンテラカンテラ協議会に加わらせて頂いたので、あくまでも観察者として、人間観察をしてみたい。

10年前は、外に出ていたが、今は内の面白さを観ている。

社会人類学調査実習をしてる感じ?