上関みらい通信 2013年6月4日 『 上関原子力発電所建設 』

以下、転載。

昨夜,ふとテレビをつけると,原子力発電所の再稼働について,出演者がはげしく議論する番組がありました。
 途中から見たのですが,再稼働に反対する出演者から「原発は悪魔のエネルギー」,「原発を誘致する市町村は潰れて行くしかない所」,「交付金漬けで,新たな原発を建設し続けることになる。原発はまさに麻薬」など,いつの時代のことを語っているのかと思うような内容でした。都会で何不自由なく暮らしている出演者に,地方で暮らし,過疎に苦しむ地域の気持ちは分からないと,悔しさを感じました。
 原子力発電所を誘致するのは,確かに産業が少なく,人口減少や過疎に苦しむ地域です。それを,脱却する為の有効な手段として,原子力発電所を誘致し,地域の活性化を願うことが悪いことなのでしょうか。
 原子力発電所建設は国策とし進められてきたものです。国からの交付金(電源交付金)は立地市町村や周辺市町村にも交付されます。三法交付金制度は,使途に制約があり,交付金で建物を建設した後,維持管理に困ったというような話は聞きましたが,現在は制度改正により,福祉や教育といった色々なものに活用出来るようになっています。私たち,新規立地点の上関町民にとって,電源交付金は大切な財源であり,決して無駄遣いをせず有効に活用しています。
 また,原子力発電所がストップしていても,電気は足りているとよく言われますが,将来的にも安価で安定したものとは言えないと思います。
 原子力発電所に限らず,発電所や工場などの企業誘致は事故が起こらないとは限らないし,リスクゼロはあり得ません。だから,誰もが国の厳しい基準をクリアした,より安心・安全な施設が建設されることを望んでいます。 
 多くの上関町民は,一日も早い原子力発電所建設工事の再開を願っています。


以上、転載終了。


皮肉なことに3月12日、福島第一原発一号機が水素爆発でふっ飛んだあの日に上関町に建てられた看板には、 「原電を妨害する人は上関町に来ないで! 町民の大多数は建設を望んでいます。 それでもあなたは妨害するのですか?」と・・・。



福島出身東京在住のカメラマンの友人は、この看板をカメラに収めて一言、「信じられない・・・」と呟いた。