『ひふみ祝詞』

人ほめよ。
人ほめることは己(おのれ)ほめることぞ。
不足は不足うむぞ。
そなたは口をつつしめよ。
言葉は神であるが人間でもあるぞ。

人ほめるものと思え、
それで言霊(ことだま)幸(さち)はふぞ、
それが人間の言葉ぞ、
わるき言葉は言ってはならんぞ。
言葉はよき事のために神が与えているのだから忘れん様にな。


神は言波(ことば)ぞ、
言波とはマコトぞ、いぶきぞ、道ぞ、
マコトとはまつり合はした息吹ぞ、
言葉で天地にごるぞ、
言波で天地澄むぞ、
戦なくなるぞ、
神の国になるぞ、
言波ほど結構な恐いものはないぞ。


悪い事は蔭口(かげぐち)せずに親切に気付け合って仲良う結構ぞ、
蔭口世けがし(穢し)、己(おのれ)けがすのざぞ、


ささげるもの、与へるものは、
いくらでも無限にあるではないか、
ささげよささげよ、
与へよ与へよ、
言(ことば)こそは誰もがもてるそのささげものであるぞ、
与えても与えても無くならんマコトの宝であるぞ。


言葉は生まれ出るものぢゃ。
先づ言葉され、歌となり、文章となり、
また絵画となり、彫刻となり、建築となり、
又音楽となり、舞踊となり、
あらゆる芸術の元となるのであるぞ。
神に通ずればこそ、愛であり、真であり、
善であり、美であり、喜びであるぞ、
喜びなきものは芸術でないぞ、
今の芸術は死の芸術、魔の芸術。



$みんなが輝ける世界を作ろう☆-祈り

そなたは祈りが足らんぞ。
祈りと申すのは心でゐのり願ふことではないぞ。
実行せねばならん。
地上人は物としての行動をしなければならんぞ。
口と心と行を三つ揃はねばと申してあること、
忘れたか。
神にお願いして実行しなければならん。
この判(わか)り切った道理、
おろそかにして御座(ござ)るぞ。
そこに天狗出ているぞ。


メグリと申すは、
自分のしたことが自分にめぐって来ることであるぞ。
メグリは自分で作るのであるぞ。他を恨んではならん。
悪く云(い)はれるとめぐり取って貰(もら)へるぞ、悪く云うふとめぐりつくるのぢゃ。



      _『ひふみ祝詞』より抜粋