『日本人と住宅』 精を出して、立つのは家だけで、子はできんなんてシャレにもならん。

精を出して、立つのは家だけで、子はできんなんてシャレにもならん。

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第3子以降を重点支援=安倍首相「大家族の評価を」

時事通信 7月19日(土)19時36分配信

 安倍晋三首相は19日午後、山口県下関市での講演で、少子化対策の一環として「第3子以降に特化し、重点的に支援していく。(従来とは)次元の異なる大胆な施策を検討していきたい」と述べ、3人目以降の子どもの出産や育児を抱える家庭を重点的に支援する政策を打ち出していく考えを示した。

 首相は「核家族化が進んだ現代、大家族を再びよみがえらせることは並大抵のことではない」と認めた上で、「大家族で支え合う価値を社会全体で改めて確認すべきだ。大家族を評価するような制度改革を議論すべきだ」と表明した。具体的には「二世帯住宅でも入り口(玄関)が別になっている独立型の住宅もある。こういったものを政策的に応援することも一つのアイデアではないか」と例示した。 


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政府は、第3子を奨励するのか。では、3人目を作ろう。

んなアホな。

税金が安くなるから、子供を作ろう!!ってなるんかな。

玄関が別々でも2世帯住宅と認めるのか、では2世帯住宅を建てよう。

これはきっとプレハブ住宅はそう誘導される。

んなアホな。けどきっとそうなる。

金利や税制優遇、法律制度で間取りや部屋の広さは変わる。

精を出して、立つのは家だけで、子はできんなんてシャレにもならん。

セキスイハイムの設計の根底にあるのは、道路交通法なのだ。

4トントラックにどれだけの大きさのユニットを積載できるかという考え方から発想された住宅だから。

そこから逆算されて、モジュールが決まってくる。

玄関やキッチンが2つある住宅はできるかもしれないが、それは同じ家族でありながら、アパートの別室に住むような家族になるだろう。

住宅メーカーにしてみれば、バスユニットが2つ、トイレが2つ、玄関ドアが2つ。設備が2倍になり、一軒あたりの単価が上昇、子供世帯まで返済可能で、借り入れが簡単になりますよってトークでオッケー?


89歳のN氏の随想 『日本人と住宅』を。

安倍首相の発想よりも現実に目が向いていると思うが、いかがなものか。


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「日本人と住宅」

昭和時代も半ば迄は所謂、木造を主体とする日本家屋が住宅では中心となっていた。

従って、その家には地方色もみることができた。

しかし平成の時代になって、世の中は一変した。

プレハブ住宅なるものが出現して、今では従来の日本建築はほとんど影をひそめ、全国一律のプレハブ住宅が都会も田舎も占領して、日本全国どこへ行っても同じ風景になりつつある。

冷暖房装置付で窓は少なく、夏も冬も電気なしでは生活できなくなっている。

快適かもしれないが、日本の自然、夏は暑く、冬は寒いを少しは感じながらの日本家屋の生活には趣きがあるように思う。

家は人間の生活の場であり、憩いの場でもある。

冷暖房の閉鎖された家の中、家庭のプライバシーは守れるが、外とのつながりのない人間の生き方にも影響するのではなかろうか。

この新しいタイプの家で育った子供達、果たして将来どんな人間になるだろう。


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