今の日本は大変だがこの不況の出口は必ずある。

20年前に週刊でFAX送信されていた『ワールドレポート』を購読して、その先見性から学ばせて頂いていた藤原直哉さん。

最近のFBの書き込みが卓越。

以下、コピー。

( )内は、感想。


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日本はよほどのイノベーションを行わないと未来を創ることができない。

Q:未来を創るイノベーションとは?


・今の日本は幕末から続く近代という時代を本格的に超えていかなければならない。

薩長藩閥政治の明治政府のことだと思う)

・今の多くの日本人が悩む今だけ、カネだけ、自分だけを超えるには、歴史も未来も、お金にならない価値も、そして環境も地球もすべて大事にしていかなければならない。それは健康と持続可能性の高いライフスタイル、ロハスを打ち立てるということであり、もう少し実感を伴って言えば、ちょっと奇妙な言い方かもしれないが、近代文明をわびさびで作り変えるということだ。


(わびさびで作り変えるって面白い!!)

・わびさびと言えば日本人が好きな美意識のひとつであり、質素に静かにしかし精神性が高く、内面の美しさを大事にし、衣食住すべてにわたって量は少なくても優れた品質のものをそろえるというライフスタイルになる。


(ビニールやプラスチックから木や石や陶器など、古くなれば風合いを増すもの)

・近代文明を超えて健康と持続可能性の高いライフスタイル、ロハスを打ち立てるということは、近代文明のわびさび版を作ると考えて良いのではないか。
・わびさびは決して時代を昔に戻すことではなくて今の近代文明をより高い精神性で前に進めることであり、それを支えるあらゆる科学技術が応用される。


(精神性!まさに)

・考えてみれば外国からの観光客が日本に来て感心するもののひとつはまさにわびさびの日本であり、ロハスな日本こそ日本がこれから本当に世界に対して競争力を持てる分野ではないだろうか。近代文明の行き詰まりは全世界の問題だから、それに本格的に日本が突破口を開けることに成功すれば、それは非常に価値あることになる。


・特に今後しばらくは日本は少子高齢化が続く。もしわびさびを基本とした日本の建設なら高齢者にも仕事は十分あるし、若い人たちも長い時間をかけて高い技術や精神性を習得する機会が増えてくる。だから日本の人口動態ともよく合っている。


(高齢者が持っている経験や知識や技術ってすごいもんね)

・近代文明のわびさび版をひとつの文明として形にしていくとなれば衣食住を含めて各分野で造詣の深い人たちにそれぞれ原型を作ってもらって新しい街、生活産業インフラ、社会システム、ライフスタイル全般の構成要素を作り上げていく必要がある。


・それは具体的には戦略的低エネルギー生活や循環型社会の実現、フェアートレードやリサイクルの重視、微生物の活用や芸術性の重視など、既にさまざまな分野で考え方や実践的活動が広がりつつある。


・金融経済システムも今だけ、カネだけ、自分だけを超えるためには近代経済学を越えなければならず、競争から共生に、市場による調整から人々のチームワークによるコラボレーションに、巨大な単一システムから分散化されてネットワーク化された小さなシステムに作り替えていかなければならない。


・そういう未来を創るイノベーションを本格的に始めることが本物の日本再生ではないだろうか。

Q:そういうイノベーションを進めるには何が必要でしょうか。
・やはり以前から言っている投資銀行がどうしても必要だ。お金を激しく投資するのではなくて人と人、要素と要素をつなげて具体的に仕事を掘り起し、優れたリーダーシップで人と人をつなぎ、人々にチームを組ませて、新しい文明を限られた時間内で形にしていくという仕事だ。今いろいろな技術や人があちこちに目が出ている。それをヨコにつないでいくことをしないといけない。もはやお金だけ動かしても法律だけ動かしても何も動かないし、表面的な数字で融資の可否を決めていても何も生まれない。やはり市場を超えるには人の力を十分に活用することが必要で、問題は課題と読み替える。そういうことができる人を集めてくることがまず必要だ。


・今の日本は大変だがこの不況の出口は必ずある。

(問題は課題と読み替える、そうだね)



長い間、閉じられていた窓を開ければ、見えてこなかった美しい光景が広がっていた。