お店にしても、建築にしても、カタチがあるものが壊れずに続くということはすごいと思う。



公設市場が取り壊されると聞いて、市役所に行って「市外から来た人たちは、あの雰囲気が懐かしくて良いって言ってますよ」と伝えてみたのは、もう何年も前のこと。



もう取り壊すことが決まっているからとのことで何にもならなかった。



公設市場は結局、取り壊されて、別の場所に「マルシェ」ができた。



公設市場があった場所は水たまりになって、立ち入り禁止のロープが張ってある。



それはそれでいいと思う。



今日、近隣の崩壊寸前の民家のことで、市役所に行ってみたが、あのときのことが頭にあって、どうせ話にならないだろうと踏んでいた。

受付でまず、地域づくりセンターに行くように言われた。


思いの外、真剣に話を聴いてくれた。

対応も本当に丁寧で、いろんな部署に連絡を取ってくださった。


けれども、民事なので行政としての対応は難しい、空き家ではない現状では所有者に対応してもらうしかないとのこと。


こういう問題は、あちこちで起こっているのだろう。


どういう解決方法があるのだろうか。


ちょっと勉強してみんといけんなぁと思った。


本当にどうにかしないと危ない。


介護の仕事をしているとき、入浴介助をさせてもらったおじいさんに言われた。


「政治も経済も行き詰まりだ。政府や役人、他人が何とかしてくれるという考えは変えなければいかん。みんなが助け合って解決することだ。」


元校長先生の言葉には含蓄がある。


けれど、どうしたらええんやろかなぁ。。。


市役所の人が言っていた。


「こういう問題は、八方塞がり。雪隠詰めです。」









帰りにパン屋さんに寄った。


創業90年という老舗。



高校の売店のパンもここのパンだった。


近所のお地蔵盆のときに、たくさんのパンを頂いたお礼を言いに行ったのに、コーヒーとパンをサービスしてくださった。


長く続くって、すごいなぁと思った。


お店にしても、建築にしても、カタチがあるものが壊れずに続くということはすごいと思う。


店の奥では、脇目も振らずにパンを作っておられた。


ありがとうございます。


あ、それからレジの女の子がめっちゃかわいかったです。