上海 浦江飯店の日々、 時間が無限にあることってリッチだな。

寧波出て、上海駅へ着く。慣れた地下鉄で外灘へ。雨宿りしていると日本人が隣へ。

 シゲムラさんという。

 一緒に昼ごはんを食べる。

 浦江飯店に宿をとる。

 雲南省で10 年間、中国拳法を学んでいるというKさんに出会う。

 夜は3 人で食事をする。


  5 月1 日  07:01

 10 時に目が覚める。

 中国拳法のKさんはずっと寝ている。

 日中はベッドの上で過ごす。

 シゲムラさんの友人の日本人も仲間に加わる。

 彼は日本から彼女を追いかけて上海まで来たそうだ。

 どこにいるのか分からない彼女を探す旅。

 夜はその話を肴に4 人で食事。

 上海の日本料理店「和味」へ行く。

 中国人の女の子が「イラッシャイマセ」と応対してくれる。

 なんだか申し訳ない気分なのはなぜだろう。
 
海の日本料理店の中国人店員さん、複雑だ。


何もしない5 月2 日


 上海に彼女を追いかけてやってきたRくんと部屋をシェアすることに
なった。

 浦江飯店は、ドミトリーは安いが一般の部屋は日本並に高い。

 Rくんの彼女、どこにいるんだろうね?

 追いかけてきて、見つけてどうにかなるのかなぁ?

どうにもならないことを自分で確認するためにここまで来たんだろうな。

 みんな同じことを思ってたが、Rくんには口に出してまで言わなかっ
た。

 だって、本人も言われなくても分かってるから。

 この部屋は王様待遇で、フルーツが置かれている。

 なんのことはないバナナなのだが、貧乏旅行者には助かる。

 寝っころがって、Rくんとバナナを食べながら、どうでもいい話をす
る。

こういうなんでもない会話をする時間があることが旅先の良さ。

時間が無限にあることってリッチだな。


 部屋の掃除、リネン交換まである。

試しに「バナナのおかわりをもらえますか?」と尋ねると持ってきてくれた。言ってみるもんだね。


 夕方、Rくんが彼女さがしに出たので、見送った。

 夕方はシゲムラくんと小龍包を食べる。こりゃウマイ。

 レセプションでまたまた蘇州へ行っていたMくんと再会。

部屋がないらしくシェアすることになった。

なんでもない、どうでもいい話を延々として過ごす。




 5 月3 日

 ネットやメールで連絡が取れるって、実に便利だ。

 北京で出会ったチョージは、上海在住。

北京の駅のホームまで見送ってくれたやつ。

 メールが着てて、上海に帰ってくるとのこと。会おうと連絡をとる。

 浦江のレセプションで待ち合わせ。

 夜は浦江の日本人ダメダメ旅行者が我が部屋に大集合。

 自分探しの学生、旅の果てにフリーライター、仕事辞めて即旅、中国
拳法やってる変わり者、中国拳法の達人・・・、朝までずっと話し込む。

 部屋のベッドでは足りないので、床にも毛布を敷いて寝る。

 ここは、高杉晋作アインシュタインチャップリンも宿泊したこと
のある由緒ある宿らしい。