SONY ICF-5500 スカイセンサー

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スカイセンサー5500(ICF-5500) 1972年発売 発売当時の価格¥16,800

祖父が使っていた3バンドのラジオ、ほとんど僕と同じ年齢。相撲と野球の中継をNHKで受信することが任務。

祖父が死んでしまった後、長らく放置されていたが、僕が中学生の頃、だから今から30年くらい前かな、父の勧めでソニーの代理店に修理に出した。当時ですら、発売から15年は経過したラジオの部品をソニーは保守していて、いとも簡単に修理してくれた。

AM、FMそして短波。
山口盆地の底で暮らしていた中学生に、スカイセンサーは目の覚めるような情報をもたらした。
東海ラジオラジオ大阪文化放送TBSラジオ北海道放送、北京放送、ピョンヤン放送・・・。
オールナイトニッポン鶴瓶のぬかるみの世界、ヤングタウン、サタデーバチョン・・・。
布団にもぐって、枕元に置き、ダイアルを回す、少しづつ少しづつチューニングするとイヤホンから聴こえてくる音。
遠く彼方から聴こえてくる誰かの声、音楽に想像力を掻き立てられた。未だ見ぬ世界へと旅に出たいと心から思った。

今もスカイセンサーは現役で息子が使っている。
48年前のラジオが最も感度が良く、当時は存在もしなかったワイドFMにも知らず知らず勝手に対応しているというから驚きだ。

このラジオの性能とメンテナンスの良さにコロッとイカれた僕はソニー信者となった。

まだまだプレイステーションもなく、ソニーが映画にも保険にも手を出してない電気機器メーカーだった頃のこと。