570年前の山口の人たちが残してくれた塔。

570年前の山口の人たちが残してくれた塔。

塔が建って160年の後、毛利氏が塔を萩に移築しようとしたという。

その時に山口の町の人たちは、みんなで塔を守った。

410年前の山口の人たちが守った塔。

21世紀の山口の町の人たちは、500年後の子孫に何を残すのかな?

毎日新聞から


柳の水:山口三名水の清水、市民ボランティア7人が環境整備「柔らかくておいしい」 /山口

毎日新聞 2015年02月04日 地方版

 山口三名水に数えられる清水「柳の水」(山口市滝町)。県庁から北西へ約1キロの山あいにある清水の環境整備に、市民7人でつくる「柳の水を守る会」が4年前からボランティアで取り組んでいる。昨年末には水くみ場も整い、来訪者でにぎわう。浜田勝弘会長(69)は「(室町時代の)大内氏から続くとされる歴史的な清水。大切に守っていきたい」と話している。【蓬田正志】

 市歴史民俗資料館によると、江戸時代にまとめられた山口の地誌「防長風土注進案」には、柳の水について「この水を沸騰させ茶にこして飲めば、気力が湧いてくる」との内容の記述があるという。

 さらに時代をさかのぼれば、室町時代の山口の地図の模写として残る「山口古図」にも柳の水と、「朧(おぼろ)の清水」(現在の山口市中央5)の場所が示されている。これに「藤の水」(同市道場門前1)が加わり、山口三名水と伝えられてきた。

 ただ、朧の清水と藤の水は現在ほぼ枯れた状態で、唯一残った柳の水も長い間放置され、ほとんど訪れる人もなかったという。周囲には雑草が生い茂り、これを知った浜田さんらが2011年に守る会を結成。こけが生えた水受けの石鉢を磨いたり、砂利を引いて小道を作ったりして、訪れた人が気軽に名水をくめるよう整備した。さらに昨年12月までに、市の補助金で水くみ場の屋根を設置。そばに、安全性をアピールするために実施した水質検査の証明書を掲示した。

 水を飲みに来ていた同市宮野の板垣行美さん(72)は「ここの水は口当たりが柔らかくておいしいです」とにっこり。浜田さんは「手入れをしないとまたすぐに荒れる。維持していくためにみなさんの協力をお願いしたい」と話していた。【蓬田正志】