山口三名水の最後のひとつ、柳の水は願いの叶う水。山口は飲める湧水のある街なのだ。
山口三名水の最後のひとつ、「柳の水」
もう枯れたと思われていた「柳の水」が再び息吹を上げている。
湧き水が飲めるということが、いったいどういうことなのかを我々はもう一度思い直してみる必要があるのではないだろうか。
3.11の震災後、我々日本人は変わったはずだ。
山から湧き出る水が飲めるということがどういうことか。
自然の水が飲めるということがどういうことか。
「湯水の如く」という慣用句は、昔からどういう意味で使われて来たのか?
水と安全は無料だと言われた時代は、もう久しい過去のことだ。
薪で沸かしたお湯や、山から湧き出る水は、お金に換えることはできないのだ。
山口三名水の最後のひとつが息を吹き返した。
小さな事実だが、このことの意味は大きい。
この山口盆地の中の名水といわれたひとつが復活したのだから。
飲める湧水のある山口市。
そうだ、山口はまだまだこれからだ!!
人間はまだまだこれからだ!!
大内のお殿様、毛利のお殿様、維新の志士たち・・・歴史に名を残す人物から、市井の名もなき善人たち・・・様々な人たちの喉を潤してきたに違いない。
いやいや、そんな歴史の表層だけではない。
平成の現代にも残っているということは、遠く弥生や縄文にもあった水なのかもしれない。
なぜなら、それを飲んでいる我々も脈々と続く生命の最先端であることには違いないのだから。
お水を汲ませてもらうだけでは、申し訳ないので少しだけ草刈をさせて頂いた。
今日は、水汲み場から向かって山の方に、お米と塩がお供えしてあった。
僕らは忘れていた。
飲める水があるから生きている。
こんな単純なことを忘れていた。
お金があるからモノは買える。
しかしながらお金を払っても、湧き出る自然の飲める水は作ることはできない。
そのことを感じたとき、お供えがしてある山の方に、手を合わせた。
飲める水があるから、我々は生きているのだ。
今日も地元の町内のご夫婦が来られた。
「地元にいながら知りませんでした」と仰っていた。
きっとまた来られるだろう。
だって、この水はおいしい。
コーヒーを淹れてもいいし、焼酎の水割りでもいい。
味覚を文字にすることの困難さを感じて仕方がないのだが、稚拙な表現をすると、味が丸くなる。
安価な焼酎を水割りにするなら、柳の水を使うといい。
屋久島で飲むような焼酎になる。
屋久島の三岳とかそのプレミアムの愛子とかを飲むのなら、水道水を使うのはもったいない。
柳の水で割れば、屋久島の味と山口の味が器の中で調和したことを口の中の細胞が知るだろう。
水汲み場が新しく綺麗に美しくなっていく。
しかも自由に。
守る会の代表の山本さんは、いつも笑っている。
山根さんも浜田さんも、本当に気さくな方で、自由な感性を持っておられる。
お話を伺ってみると、お二人とも土木工事を専門にしておられるわけでも全くなく、素人だと仰る。
素人の感覚の面白さをここに見つけた。
だって、誰も考え付かないオリジナルなのだ。
その場その場で考えることは、机上の設計図に勝る。
だって、その場その場なのだから。
おそらくこれを行政主体でやっていたならば、机の上の図面から出来上がった何か別のものを、何のシンパシィもない業者が入って、納期を守って、滞りなく整備されていたに違いない。
水を汲んだ帰りに、一の坂川で行われている河川整備の工事を見た。
人間とは、いったいこの星の上でどんな存在なのだろうか?
柳の水が溢れて流れ出た水を流す為に、小川が作られた。
竹の堤防と、手で移植されたクレソン。
小さいけれども、本当のこと。
持続可能な世の中のために必要な本当のことは小さいけれどもここにある。
小さい宇宙は、大きい宇宙。
この世が相似象で形成されているならば、小さい宇宙の新たな息吹は大きい宇宙の大解放に違いない。
柳の水、山口市最後の名水。
山口三名水の最後のひとつ、柳の水は願いの叶う水。
http://kigaku.jpn.org/water/index.php?e=730
水と気 YGO-JAPAN というHPでも紹介されている。
スピリチュアルな世界の人は、やはり感覚が鋭いのだろう、さすがだ。
開運の水、願いが叶う水だとあちこちで吹聴していると、
今日、水を汲んで帰り道、それこそ砂防ダムの手前で運を運んでくる人に出会った。
遅々として進まなかったことが進むようだ。
ありがたい。
柳の水は願いの叶う水。
梅が三分咲きくらいになった。
今日は啓蟄。
今度来るときは長靴を履いて、草刈に来ますと山本会長に話をして、柳の水を後にした。
山口三名水の最後のひとつ、柳の水は願いの叶う水
梅が満開になる頃には、もう一度水を汲みに行こう。
読んで頂いて、ありがとうございます。
ずっとずっと水が飲める故郷、山口がいいなぁ。
子どもも孫も一緒に水を飲める山口に暮らしたいなぁ。
右翼でも左翼でもなく、仲良く暮らしたい。
山の神様、お願いします。
海の神様、お願いします。