2か国目、ベトナム サパ、バクハ 山岳民族の村へ






 6月19日

 今日は越境。朝、4時に目覚めシャワーを浴びる。

 重たいバックパックを背負って、宿を出る。
財布の中の残りの人民元で1元の包子、使い捨てライター、蚊取り線香、石鹸を買っておく。

 中国イミグレはなんなく通過。

サヨナラ、中国。結局、2ヵ月半もいたのね。

 ベトナム側のイミグレまで歩いてゆく。

 立派な建物があるが、使っている様子は全くなく、実際に通関の手続
きをするのはバラック同然の建物。

 ゲートを越すと、早速人が寄ってくる。

今日は日曜日で銀行が休み。

 路上のおばちゃん両替商に米ドルからベトナムドンにチェンジしても
らう。

 山岳民族の村、サパに行こう。

 昆明で出会った日本人が、口琴を持っていた。サパで買ったという。
それを見つける。

 自称ガイドの男がついてくる。

 「サパ行きのバスがある。20ドルでどうだ?」

 そんな高いわけないじゃん…。

 「40000ドンでどうだ?」

 通貨単位が変わって、価値が全然ワカラン。。。4万ドンっていくら
だ?

 結局、駅近くまで歩き、自力でミニバンを見つける。

 サパまで、25000ドン。

高いのか安いのか、さっぱりワカランし、だいたいサパがここからどのくらいの距離なんかもしらん。。。

 ミニバン、トヨタハイエースはおそらく8人乗りくらいを想定して作
られているのだと思う。

 まさかこの車もベトナムまで送られて、15人もの人を乗せるなんて
想像もしなかっただろいう。

 そんなに乗っても、デコボコ路でも、急坂でも走るからトヨタはすご
い。今度、車を買うときはトヨタにする。

 ものすごい辺境の棚田の中を走り、ずいぶんと高地に着た。

 サパ、北ベトナムの避暑地らしい。

 11時、サパの宿に着く。

 涼しくてええわ、ここ。

 マーケットのフォーを6000ドンで食べる。
 物価がワカラン。

 6000ドンって、どうよ?

 洗濯をして、本を読んで寝る。

とりあえず2カ国目のベトナム



 6 月20 日

 7 時にミニバスが迎えにきて、山岳民族の村 バクハへのツアーへ出
る。


 なにやら日曜日はマーケットが開かれていて、せっかくここまで来た
のならば、しかも日曜ならば行かなくては損だ!と宿のオヤジがススメ
る。

 そんならばとツアーに参加した。

ミニバスは欧米人ばかり。

 サパは肌寒いくらいだが、だんだんと山を降りてラオカイまで行くと
暑くなってきた。

 ラオカイから更に2 時間、山の中を走る。

 バクハに着く。

サパよりも生活感があり、人々の衣装も華やか。

 だけど、なんも欲しいものもないし、買いたいものもない。

 手作りアイスクリームを売ってたので、買って食べる。

 ベトナムをずっと北上してきた日本人に出会う。

ベトナムではサパが涼しくて、人心も穏やかでイチバンいいと聞く。

 これから南下するのに、そんなこと聴いちゃった♪

 田植えの様子や中国ボーダーを見学して、18 時にはサパに帰る。

 車内では暑くてぐったりしてたけど、サパに帰ってくると元気になる。
 屋台のフォーを食べに出る。

 5 万ドンだと言われる。

 昨日の10 倍の値段だ。

 ありゃま。「昨日は5000ドンだったよ。俺、覚えてない?」って聴くと知らない、覚えてないとの優しい回答。

 そっか、んじゃ別をあたるからいいよ、と席を立つと5000 ドンになった。

 宿に帰り、ペットボトル入りのビール、ビアホイを飲みながら横にな
る。

 電灯をつけっぱなしで、いつの間にか眠りに落ちる。


 21 日

 まだこの国の物価がよくつかみきれない。

 値段のケタが多くて、よくワカンナイ。

 何を買うにしても、根気よく交渉しなきゃいかん。

 しかも中国よりも手ごわい。

 メールをチェックする。

 健康保険の請求が50 万円で来たとのこと。
 すげぇ、なんて国なんだ、日本は。

 いつもの屋台に行き、フォーを頼むと臆面もなく、6000ドンと
言ってきた。

 無言で5000ドンを差し出すと無表情で受け取ってくださった。
 すごい国だ、ここも(笑)

 モン族の女の子から、口琴を買う。

 宿に帰り、ビールを飲みながら、口琴を鳴らす。

 外の空は青い。

世界の旅人、いい夢を!!